シンプラル法律事務所
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日本人の英語 | ||
◆ | ◆1 メイド・イン・ジャパン | |
米国にtheがつくのは、普通名詞のstatesがあるから。 The Mississippi River も普通名詞のriver があるから。 |
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◆ | ◆2 鶏を一羽食べてしまった:不定冠詞 | |
先行して意味的カテゴリーを決めるのは名詞ではなくaの有無 そのカテゴリーに適切な名詞が選ばれるのはその次 〇aに名詞をつける ×名詞にaをつける |
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He applied himself to a second glass of the old Madeira, with increased
relish. 意味をもつのはa glassという名詞の意味は不定冠詞のaに「つけられた」ことによって決まってくる。 a glass the glass (例の一杯) 無冠詞の glass(ガラス) |
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食べた物として伝えたいものが、1つの形の決まった、単位性をもつ物 ⇒ I ate a...a...a hot dog!(a sandwich, a rice ballなど) aを繰り返しつつ、思い出しながら名詞を探していく。 |
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食べた物として伝えたいものが単位性もない何も決まった形もない、材料的な物 ⇒ I ate ...uh...uh...meat! (French bread, rice) |
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〜 aは、その有無が1つの論理的プロセスの根幹となるものであって、名詞につくアクセサリーのようなものではない。 |
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Singing a song of lost love, a man walked through a field of corn. aは、「共通単位性をもつもののグループから、1つの」という意味。 |
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a song の共通単位: 「歌うために作られた韻文」という形。 始めと終わりが歌にある⇒one song two song と数えられる。 song だけだったら、決まった形のない「詩歌という芸術」あるいは「歌うこと自体」といった別の意味。 |
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loveは感情 loveの「形」を描くことは、芸術家の仕事であるが、そこに意見の一致がみられない限り、loveという気持ちを数える方法はない。 伝えたいものが 「失恋の歌をうたいながら」でなく、 「失恋の相手についての歌をうたいながら」 ⇒「1人の恋人」を意味するa love という別の単語を使って、singing a song of a lost love という方法はある。 |
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aという言葉で意味的カテゴリーをたててから、それに適切な名詞を探していって、結局manに決めるのが英語の思考プロセス。 | ||
数えられないcorn 〜 the plant(その植物)や、the ears(その穂)、the kernels(その粒)、またthe food(一般的に食べ物としてのトウモロコシ)などもすべて含めた総合的な意味をもつ言葉であり、 典型的な「決まった形のない、概念的な具象」を表す言葉。 plantsやearsやkernelsは、もちろん数えられるが、corn自体は形が曖昧すぎる⇒数える単位性がない。 |
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これといった形のない、概念的な具象の luck(運)をどうやって数えるつもりで a を入れたのか。 | ||
a chicken は chicken とは異なる独自の意味をもっている。 | ||
◆ | ◆3 あの人ってだれ?:定冠詞 | |
エッセイの冒頭に the international understandoing ⇒普通同じセンテンスに「具体的に何の国際的協定か」という質問に答える表現があるはず。 「あの人はね・・」⇒「あの人って誰?」 |
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a subject:話題 the subject:注目のまと |
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a のカテゴリー⇒あるグループの中の1つにすぎない存在 the のカテゴリー⇒ある唯一の、特定のアイデンティティをもっている存在 |
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日本の英文学術雑誌: 各論文の冒頭センテンス66だけで、 余分なthe⇒24 theが足りない⇒7 余分なa ⇒0 aが足りない⇒6 |
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theが余分 but 例の What...?という質問に答える表現をこの文にいれたら、the はそのままでよい。 |
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英語の「the 感覚」を養うには、正しいい文章を、読んで、読んで、読むこと。 その際に1つ1つの名詞がどの「意味的カテゴリー」に属し、その結果その意味が具体的にどういうふうに限定されてきているかを丹念に分析しながら読むのが最も効果的。 |
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...the best test of truth is the power of the thought to get itself accepted in the competition of the market... | ||
当然1つしかないbest test に限定されていることが明らか⇒the truth が無冠詞のカテゴリーに入っている⇒一般的な現象や概念、あるいは状態としてのtruth になり、「正しさそのもの」という意味に決まってくる。 |
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◆ | ◆4 間違いの喜劇 :単数と複数 | |
冠詞と数は環境で決まる | ||
@I found ham in the refrigerator. AI found the hams in the refrigerator. BI found a ham in the refrigerator. |
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@のham:材料としてのハム肉の意味で、形も決まっておらず、単位性もない⇒不可算名詞。 AB:豚の腿自体の意味で、尻と膝の間の肉の厚い部分⇒可算名詞。 |
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可算名詞となるか不可算名詞となるかは、「文脈」という「冠詞と数を決める環境」による。 | ||
単数:a, the, this など 複数:some, the, these など 不可算:the, this など(無冠詞もあり) 〜the はどれにでもつく |
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@Hope chests of this design are available in a range of sizes and in several types of wood. AFirst, we arranged the designs according to size and type, and then we discussed what woods would be most appropriate to use with them. BPaulownia is a wood which lends itself comfortably to the size and type of design traditionally used in this country for chests of drawers. |
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・Mother's mild may be nature's most nearly perfect food, but among the divinely inspired creations of man, beer is surely his most magnificent achievement. | ||
●design: 実在している1つのデザイン⇒可算名詞。 ・This design and that design are two of the world's most famous designs. 整理する対象となるthe designs 〜theの「意味的カテゴリー」に入ると、デザインの数と中身も決まっているという意味。theは「あの」あるいは「例の」 デザインというものを一般的にいう⇒不可算名詞 ●size: 具体的なサイズ⇒可算名詞。 「大小そのもの」という概念⇒不可算名詞。 ・When shopping for a new car, size is not the only important consideration. ・It's not the size of the man in the fight, it's the size of the fight in the man. ●type: 具体的に制限され、形の決まったもの⇒可算名詞 いくつかの決まった「種類」⇒可算名詞 「種類という概念」⇒不可算名詞 wood: 「木材そのもの」「木材というもの」⇒不可算名詞 ・Wood retains a warmth of texture and, in fact, may often become more beautiful with age. woods:「木材そのもの」ではなく、「木のさまざまな種類」という意味。その種類は生物学的に決められた、数の限られたグループ⇒典型的な可算名詞の複数形。 a wood:桐の木を、生物学的に決められたさまざまな木の種類の中の1つとして意識している⇒aで表現する。〜ふつう「木材」として使われるwoodがaの「意味的カテゴリー」に入ると、「種類としての」という意味になる。 |
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◆ | ◆5 思いやりがなさすぎる:純粋不可算名詞 | |
純粋不可算名詞:複数形がない | ||
information equipment knowledge evidence advice encouragement assistance help health dependence 等 |
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純粋可算名詞の一例: tube: 「丸く細長く、中の空ろなもの」 そのアイデンティティは形であり、そのはっきりした始めと終わりがあるかぎり、tube自体が自分の単位となり、どうしても数えられる。 もっと漠然とした、材料的な意味で「管状の物」「管類の物」「管というような物」に似た言い方が必要 ⇒tubing(不可算名詞) |
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tube のような純粋可算名詞が単数形で文章にでる ⇒a か the あるいはthisかourなどの限定語と一緒にでるはず。 |
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machine は純粋可算名詞 ×After repeated breakdowns, machine was replaced with more reliable equipment. 使われている幾台かの機械の中から、壊れた1台だけを取り換えた ⇒one of our machines was replaced 全部で何台かがはっきりと意識されないくらい複雑な装置をある程度取り換えた ⇒不可算名詞が必要になる ⇒(the, our など)machinery 〜 tube/tubing の例と同じように、 machine の可算性を汚さないで済むよう、machinery という。 |
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a friend of my mother=one of my mother 母には友達が1人しかいなければ、 the friend of my mother あるいは my mother's friend 〜 英語で考える時、無意識の中にも、このような「数意識」は常にある。 |
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freezer ⇒ the freezer microwave oven ⇒ her microwave 〜 冷蔵庫はどの家庭にもあるというふうに意識 the feezer that is expected part of any home. |
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First I tried calling him on the telephone, but no one answered, so then I tried calling him on my walkie-talkie. | ||
いきなり her cat ⇒her one and only cat という意味 her microwave も同じ。 もし2台、あるいはそれ以上もっている ⇒ she put it in one of her microwaves か she put it in a microwave という |
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In April, I introduced the coach of my tennis club to an ex-wife of my brother, and by June the two were already married. | ||
the coach⇒コーチが1人しかいない an ex-wife⇒少なくとも2回離婚している her cat⇒猫を1匹しか飼っていない 猫が数匹いて、猫のことを最初に出す⇒one of her cats |
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◆ | ◆6 文脈がすべて | |
「冠詞の使用不使用は文脈がすべて」 | ||
×It is often noted that Japanese college students seldom ask questions
in their classes and that this appears to be not simply because of the shyness. 突然"the shyness"⇒「一体"What shyness?"」ときくしかない。 書いた人は、"the"で具体的に何のshyness を示そうとしているのか?という質問になる。 日本の大学生のもつ「shyness という気質」を一般的に言おうとしているだけで、それ以上は限定していない⇒"the"をつけるべきではない。 〇・・・this appears to be not simply because of the (particular type of ) shyness for which the Jpanese are well known. |
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He seems completely different from the Prof. Nakamura I knew 7 years ago. 〜 中村先生という名前で呼ぶ人間をいっているのではなく、「私が7年前に知っていたあの中村先生」という風に明確に限定される思い出のイメージをいっている⇒the の意味的カテゴリーに入る。 |
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エッセイや学術論文では、冒頭に一般的な現象を述べる習慣が定着⇒そこにtheの意味的カテゴリーが合わない確率はそれだけ高い。 "Once upon a time, there were an old man and an old woman.. The old man..." |
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old man がいくらでもいて、その数多くの中から(特に文脈で限定されなければ)だれ1人として最初からthe old man にはなりえない。 but 次の文: In the beginning God created the heaven and the earth. 〜 beginning や heaven, earth も、それぞれ「1つしかないもの」 ⇒ それ以上限定するまでもなく、そのままthe のカテゴリーに入ってもよい。 創世記の英訳者の意識の中で、宇宙の初めや天や地がそれぞれいくつもあるもの ⇒ In a beginning, God created a heaven and an earth. のような訳になる。 |
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Notes on the Writing of Scientific English. 〜ing + of +名詞 ⇒the のカテゴリーに入る 〜ing + 名詞 ⇒入らない 〜 文脈がtheを使えるほど十分に限定しているか。 He is interestedn in the painting of of pictures. He is interested in painting pictures. 前者は of pictures が painting の意味の範囲を限定 後者は、pictures が painting の「目的」にすぎず、修飾関係ではない⇒十分な限定にならない。 |
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◆ | ◆7 慣用の思し召し | |
「〜で」はいつもbyとは限らない | ||
慣用の思し召しは、案外恣意的でない方 | ||
The cranes were observed with binoculars. cancelled the reservations by telephone. the article was written on a word processor. |
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受動態のbyは動作主を導く | ||
by @(主に運輸・伝達の)手段・・・で、によって A(特に製造・製作・発明・創作の)行為者:・・・によって。 |
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with:動作主が(ふつう意識的に)用いる道具を示すケースが特に多い The cranes were observed (by us) with binoculars. |
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多様な前置詞でより豊かに | ||
through: とりわけ、直接的作用力(agency)・媒介(intermediacy)・理由(reason)・動機(motive)などを導く。 |
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The deliciouss beer was finally produced suceessfuly (by Kirin) through the efforts of its best researchers.(作用力) Much of Mother Theresa's work is done (by her) through the United Nations.(媒介) He was arrested (by the police) through a misunderstanding.(理由) Kawabata's best writing was achieved (by him) through a desire to capture the essence of classical beauty.(動悸) |
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"written on a word processor"のようなon の働きは、もっと微妙であるが、この場合は、 「伝達的な媒介」と考えていい。 The performance was shown on television. We heard the news on a late night radio program. 伝達手段を導くonは、手段自体より、ものがその手段の上に乗って運ばれてきた感じで、伝達の出所と行き先の間に入って、手段がものを処理(process)して運んでくれるところも感じさせる。 written on a typwriter written with a pen ←媒介プロセスもなく、書くプロセス自体が直接的すぎて、手と作品の距離が全然感じられない。 |
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The speech was first delivered in English through an interpreter over the company's closed-circuit terevision system and was later broadcast by NHK on all its radio stations under the title "Expressing Yourself Better with a Variety of Prepositions." | ||
◆ | ◆8 意識の上での距離 on と in | |
inとonの空間関係 | ||
The fiddler is in the house. 家の中 The fiddler is on the house. 家(の屋根)の上 |
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Get in the car! Get on the train. We were together on a weekend in July. She left in a hurry on an errand. |
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一貫している論理 | ||
X is rooted in Y. X is based on Y. |
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Prof. Fukai lectured in English on the writings of Ando Shoeki. She left in a hurry on an errand. 英語の環境の中 講義自体と英語自体との接触は立体的で不可分⇒in 講義自体と安藤昌益の作品自体との接触は平面的で可分性を意識させる⇒on |
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Having discovered a cure for baldness, the scientist was able to build
a second home on the ocean in Hayama. 別荘は葉山町の中にある⇒in Hayama 「海」に対しては、単に臨んでいる⇒on the ocean |
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時間表現のin とon | ||
We were together on a weekend in July. 原則として1週間くらいの感覚が開いていないと、「中に入って」を意味するinには期間が足りない。 He was born in 1876 on the Fourth of July. |
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In the evening, she usually walks her dog. The last time she walked her dog was on the evening of July 15. 前者:evening をどう過ごしているかという問題⇒eveningを「間」とする意識が強い⇒in 後者:1つとしての行為は具体的にいつだったかという問題⇒「間」より「時」「時点」として捉える意識⇒on |
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意識の中での距離 | ||
get in the car. get on the train. |
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乗る人と乗り物の運転との意識の上での距離の問題。 train, airplane, ship, bus 〜 乗る人は1人の乗客にすぎず、乗物の運転に特に何の影響も及ぼさず、ただ貨物のように「運ばれている」感じ⇒get on car, taxi, private aircraft 〜 自分とその運転との距離は意識の上で全然違う。 乗物の運転と自分との間につながりがいくらか感じられる⇒get in |
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in time on time |
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◆ | ◆9 「かつら」と「かもじ」 off と out | |
二次元関係と三次元関係 | ||
Clean out your desk. 机の中を片付けなさい。 Clean off your desk. 机の上を片付けなさい。 Clean your desk. 机を洗って汚れを落とす。 |
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Keep out of this room! 部屋に入るな Keep off the grass! 芝生に入るな She took out her raincoat. (洋服ダンスから)レインコートを取り出した。 She took off her raincoat. レインコートを脱いだ。 |
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out: 三次元関係。 立体感のあるものの中から外へ off: 二次元関係 あるものの表面から離れて |
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I cleaned my house. I cleaned out my house.いろいろと不用品があって、それを全て家から外に出して捨てる。 I cleaned off my house. ホースか何かで洗い落とす。 |
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rinse the laundry. 洗濯物を濯ぐ rinse off the dishes. 皿の汚れを濯ぐ rinse out you mouth. 口を漱ぐ |
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芝生⇒ Keep off the grass! 人の背より高いelephang grass の繁るところ⇒ Keep out of the grass! |
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